2012年7月29日日曜日

価格だけで決めると・・・

ここ最近の暑さは尋常でないです

この暑さの中でも頑張っている社員の皆の事を誇りに思います。

7月1日より再生エネルギー再生法案が可決して10KW以上の太陽光発電システムを導入した場合に42円/KWで20年間売電できるようになり、遊休地やマンションやビルをお持ちの方からの見積もり依頼を沢山いただいております。

家庭用の場合はパナソニック、シャープ、京セラを中心に進めてまいりましたが、
産業用の場合は投資回収期間を短くするためにsantecなどの外資系パネルの提案を依頼される方もおられます。

発電容量と投資金額で回収期間は概ね計算できますが、あくまでも発電の低下率が計算出来ての話です。
現在、いちばん長く稼働しているパネルは京セラ製で千葉に置かれているシステムで
27年間稼働し続けています。

下記に日刊工業新聞の記事を転載いたします


欧の「PID現象」問題、京セラ製太陽電池「出力低下はない」-現地研究機関が評価

京セラは10日、欧州で産業用太陽電池の出力が低下する「PID現象」が相次いでいる問題で、欧州最大の研究機関が京セラ製太陽電池に同現象による出力低下が起きないことを認めたと発表した。この研究機関が13製品を調べたところ、PID現象が発生しなかったのは同社製を含めた4製品のみ。日本メーカーの結果が示されたのは初めて。産業用太陽電池が増える日本でも出力低下が問題化する恐れがあり、PIDの調査や対策が求められる。

 フラウンホーファー研究機構(本部=独ミュンヘン)が太陽電池モジュール13製品を加速試験で評価した。京セラによると同社製はPID現象が見られず、出力の低下がなかった。
 PID現象が起きた9製品の平均低下率は56%、最大で90%も低下するモジュールがあった。同機構は結果を明らかにしていないが、メーカーには個別に通知している。京セラ以外では独Qセルズも現象が起きなかったとしている。

 PIDは高電圧が流れるとモジュール回路内に電流漏れが発生し、出力が低下する現象。PID評価を請け負うケミトックス(東京都大田区)によると湿気が原因でガラスなどの絶縁部に電気が流れやすくなると発生するという。低電圧の住宅用太陽電池でも発生するが、ほとんどが高電圧の産業用で起きている。

 欧州では設置から3―5年経過した産業用太陽電池でPID現象が相次いでいる。出力が低下すると売電収入が減るため、設置者は投資回収が遅れる。まだ国際的に統一されたPID現象の試験方法がなく、同機構の試験も13製品にとどまっている。
 再生可能エネルギーによる電力の全量固定価格買い取り制度が始まった日本は産業用太陽電池の設置が増えているが、PIDへの関心は薄い。

日刊工業新聞


もし50%-90%も出力が落ちたらどうなるでしょう?
確実に逆ザヤになってしまいます。
シャープもPIDについては4年前より研究し、発電低下が起こりにくい
パネルを出荷しています

今後も情報収集を進めていきます








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